キボシアシナガバチの特徴
危険性 | |
外見的特徴 | 全体的に黒と茶色の見た目 体長12〜18mmと小さいアシナガバチ |
性質 | アシナガバチの中では攻撃性が高い |
分布 | 北海道〜九州 |
活動時期 | 4月〜10月ごろ |
キボシアシナガバチは、ハチ目スズメバチ科アシナガバチ亜科に分類されるアシナガバチの一種です。
アシナガバチの中でも小型の部類に入り、アシナガバチの中ではコアシナガバチに次いで小さい蜂です。
スズメバチと比べれば攻撃性は低いですが、アシナガバチの中では攻撃性が高い部類に入り、巣に近づくだけで攻撃される事があるため注意が必要です。
日本では北海道から九州までの平野部から低山地にかけて広く生息しており、公園や寺社など自然環境が残る都市郊外などでよく見られます。
全体的に茶色っぽい色で、一部に鮮やかな黄色が入った見た目が特徴的です。
コアシナガバチも全体的に茶色が多い種ではありますが、黄色の部分の多さで見分けることができます。
巣はコアシナガバチと同じように営巣規模が大きくなると反り返るという特徴があります。
キボシアシナガバチの巣の特徴
キボシアシナガバチは平野部から低山地に生息しており、自然環境が豊かな都市郊外などで見られる蜂で、主に木の枝や葉裏などに巣を作ります。
コアシナガバチと同様に営巣規模が大きくなると反り上がる形の巣となりますが、巣穴の蓋の色がキボシアシナガバチが黄色、コアシナガバチは白色という違いがあるため、巣穴の蓋の色でどちらの蜂かを見分けることができます。
同じく巣穴の色が黄色のヤマトアシナガバチが存在しますが、ヤマトアシナガバチの巣はひっくり返したお椀型の巣の形となるため、営巣初期以外は巣の形で見分けることができます。
キボシアシナガバチに遭遇したら
キボシアシナガバチは攻撃性が比較的高い種類の蜂となり、場合によっては巣に近づくだけで攻撃される場合もありますので、巣を見かけたら不用意に近づかないようにしましょう。
毒性自体はそれほど高くはありませんが、毒性に関係なく刺された場合にはアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があるため、なるべく刺されないよう注意しましょう。
基本的には積極的に襲ってくる蜂ではありませんので、遭遇しても手で払ったりなど攻撃と捉えられる行動をしなければ攻撃されることは少ないですが、なるべく刺激を与えないために遭遇した場合は巣からゆっくりと離れるようにしましょう。
キボシアシナガバチに刺されたら
キボシアシナガバチに刺されたら、追撃で刺されることを避けるため、まずは安全確保ができる場所まで避難することが必要です。
安全確認ができたら、少しでも体内から毒を排出するため、刺された患部をつねって毒を体外へ排出します。
蜂の毒は水に溶けやすい性質を持っているため、毒を出す際には流水を患部にかけながら行うとなお効果的です。
虫刺されの薬をお持ちであれば、アレルギー反応を抑えたり炎症を抑えたりすることができるので、患部に塗っておくと良いでしょう。
患部を冷やすことによって血管収縮を促し、毒の吸収を抑えることができるので、保冷剤などで患部を冷やすことも有効です。
その後は経過観察をしながら、症状がひどい場合は医療機関にかかるなどして対応しましょう。
じんましん、むくみ、発赤、湿疹、目の充血、喘息、呼吸困難、チアノーゼ、下痢、嘔吐、血便、頭痛、めまいなどの症状が現れた場合はアナフィラキシーショックの恐れがありますので、救急車を呼ぶなどして一刻も早く医療機関を受診しましょう。
まとめ
キボシアシナガバチは沖縄以外の日本全国に生息しており、主に自然豊かな環境下で生息しています。
アシナガバチの中でも小さい種類の蜂ですが、アシナガバチの中では攻撃性の高い蜂となるため、自然環境の多いところに住んでいる場合は木の枝などにキボシアシナガバチの巣が作られている場合がありますので注意が必要です。
アシナガバチの中では攻撃性が強いとはいえ、スズメバチと比べて攻撃性は低いため必要以上に怖がる必要性はありませんが、巣を放置しておくとキボシアシナガバチを狙って蜂の中でも最も攻撃性の高いオオスズメバチが飛来する可能性がありますので、生活環境に近いところに巣が作られている場合は駆除してしまったほうが安心です。