ミツバチの生態と特徴

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ミツバチの特徴

ミツバチは、世界中に9種類しか生息していないハチ目ミツバチ科の昆虫で、日本には「ニホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」の2種が生息、または飼育されています。

ミツバチは花の蜜や花粉を集めてはちみつやプロポリスなどの有用物質を作り出すことで知られており、植物の受粉を助ける重要な役割も担っていることも知られています。

また、ミツバチは群れで生活する社会性昆虫で、群れは一匹の女王蜂と数百から数千匹の雄蜂、数万の働き蜂で構成されています。

嬢王蜂は産卵のため、雄蜂は繁殖のため、働き蜂は巣づくりや食物収集、外的と戦うなどの役割があります。

ミツバチの針は産卵管が変化したもののため刺すのはメスのみで、刺された場合は腫れや痒み、痛みなどの症状が出ます。

ミツバチの針は針に返しがついているため、刺したハチは針を抜こうとした際に腹部の一部がちぎれて数十分後に死んでしまいますが、毒には攻撃フェロモンが含まれているため、仲間から集団で襲われる可能性があります。

刺された場合は、針が残らないよう丁寧に抜き、毒を絞り出すように流水でよく洗い流した後、なるべく速やかに医師の診断を受けましょう。

蜂毒アレルギーによってアナフィラキシーショックを引き起こす可能性がありますので、刺された場合は注意が必要です。

ミツバチの活動

ミツバチは、1年の活動を大きく春、夏、秋、冬の4つに分けることができます。

女王蜂が産卵を開始する時期です。

働き蜂は、巣作りや蜜や花粉の採集を開始します。

ミツバチの活動が最も活発な時期です。

働き蜂は、毎日何度も花を訪れて、蜜や花粉を集めます。

越冬のための蜜や花粉を蓄える時期です。

働き蜂は、より多くの蜜や花粉を集めるために、活動時間を延長します。

ミツバチが越冬する時期です。

働き蜂は、巣の中で群れを作り、寒さから身を守ります。

ミツバチの役割

ミツバチは、植物の受粉を助ける重要な役割を担っています。

ミツバチは、花の蜜や花粉を集めるために花から花へと飛び回り、その際に花粉を体につけて、他の花に運びます。

これによって植物の受粉が促進され、種の保存につながります。

また、ミツバチは、はちみつやプロポリスなどの有用物質も作ります。

はちみつは栄養価が高く、古くから人類に利用されてきました。

プロポリスは、抗菌作用や抗炎症作用などがあり、医薬品や化粧品などに利用されています。

ミツバチの危険性

集団で襲われる

ミツバチは非常に大人しい性格の蜂ですが、一度刺激してしまうと社会性の高さから、大勢のミツバチに囲まれて一斉攻撃をうけてしまう可能性があります。

また、ミツバチの毒には攻撃フェロモンが含まれており、一度刺された場合はそのフェロモンを嗅ぎつけて仲間達が集団で集まってくるので、刺された場合は速やかにフェロモンを洗い流すことが必要です。

アナフィラキシーショック

ミツバチは、毒針を持っており、刺されると、刺された部分に痛みや腫れなどの症状が現れます。

アシナガバチやスズメバチと違い毒性は弱いですが、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性があり、最悪死に至るケースもあります。

他の蜂と比べて毒性が弱いからと言って、油断しすぎないように注意が必要です。

オオスズメバチを引き寄せる

ミツバチの直接的な危険性ではないですが、蜜蜂の巣を放っておくとミツバチの幼虫を狙うオオスズメバチを引き寄せてしまう可能性があります。

オオスズメバチは秋口に入って昆虫の数が減ってくると、エサを確保するためにミツバチの巣を襲いエサを確保しようとします。

まとめ

ミツバチは、私たちの生活にさまざまな恩恵をもたらしてくれる益虫です。

しかし一方で、我々の生活をするにあたって害を及ぼすこともあります。

基本的にはおとなしい性格のハチなので刺激しないよう生活していれば問題はありませんが、刺された場合はアナフィラキシーショックによって最悪の場合、死に至ることもあります。

もしミツバチに刺されてしまったら、刺された部分を洗い流し、症状がひどい場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

巣の場所が生活圏内に近いなど、ミツバチを刺激しやすい場合は速やかにお住いの地域を管轄する行政や、駆除業者などに連絡しましょう。

また、養蜂場が引き取ってくれる場合もあるので、お近くの養蜂場に連絡を取ってみるのも良いでしょう。

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