スズメバチの生態と特徴

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スズメバチの特徴

スズメバチはスズメバチ科のスズメバチ亜科に属するハチの一種で、世界に67種、日本には17種生息しています。

スズメバチ亜科には

  • スズメバチ属
  • クロスズメバチ属
  • ホオナガスズメバチ属

の3属17種がおり、一般的に多くの方がイメージする「スズメバチ」はスズメバチ族に属した8種です。

スズメバチは非常に獰猛で攻撃的なハチと知られていますが、この特徴もスズメバチ属に属するスズメバチの特徴で、クロスズメバチ属やホオナガスズメバチ属に属するスズメバチは比較的大人しい種類のものもいます。

スズメバチの毒は「毒のカクテル」と言われているように、様々な成分が含まれており、そうした成分が様々な症状を引き起こし、命に関わる場合もあります。

また、刺された場合には「アナフィラキシーショック」と呼ばれるアレルギー症状を引き起こすことがあり、こちらも命に関わります。

スズメバチの場合、針で毒を刺すだけではなく散布する種があり、目に入ると最悪の場合失明する危険性もあります。

日本では、スズメバチの中でも体長が大きく獰猛な性格で毒性が強い「オオスズメバチ」や、オオスズメバチに次いで攻撃性や毒性が高く都市部に巣を作る「キイロスズメバチ」の被害が多く、死亡事故も発生しています。

スズメバチの活動

スズメバチの活動時期は4〜11月頃で、特に7〜10月頃活発に活動します。

アシナガバチと違い、秋口にも活発に活動しているので注意が必要です。

女王蜂が冬眠から覚め、単独で巣作りを開始します。

働き蜂が生まれ巣が大きく成長します。

新女王蜂が誕生し、雄蜂と交尾をします。

主食となる昆虫が減り始め、気が立っており凶暴化している時期です。

オオスズメバチは他のハチの巣を襲撃するので、他のスズメバチの警戒心が高まっている時期でもあります。

次期女王蜂を残して、残りの蜂は死に絶えます。

新女王は木や土の中で冬眠して越冬します。

スズメバチの役割

スズメバチは我々人間にとっては生命を脅かす危険な生物であり、害をもたらす害虫ですが、一方で益虫としての側面も持っています。

スズメバチの幼虫の主食は昆虫で、働き蜂は幼虫のために農作物や樹木に害を与える青虫や毛虫、害虫であるアブやハエを捕獲するため、そうした面から考えると益虫でもあります。

スズメバチの危険性

激しい痛みと痒み、腫れ

スズメバチのの中には非常に高い毒性を持った種類がおり、その毒性の高さから刺されると激しい痛みや腫れに襲われます。

スズメバチはミツバチとは違い何度も刺すことができるため、刺されてもハチを刺激しないよう離れないと何度も刺されてしまうので、焦らず速やかに離れる事が重要です。

アナフィラキシーショック

スズメバチの毒は「毒のカクテル」と言われているように、アレルギーを引き起こす成分が様々入っており、その成分に対するアレルギー反応でアナフィラキシーショックを引き起こします。

アナフィラキシーショックはアレルギー反応のため、体質によるものなので、1回刺されただけでも死に至る可能性があります。

ハチに刺されたことによる死亡事例の大半はアナフィラキシーショックによるものと言われていますので、刺されないように注意すると同時に、刺された後の対処を理解しておくことが重要です。

気づいたときには攻撃されている

スズメバチの中には、非常に獰猛で攻撃的な種類が存在しています。

スズメバチが攻撃してくる理由は「巣を守るため」なのですが、巣に近づくだけで攻撃されるので注意が必要です。

特に危険と言われているオオスズメバチは木の根元や土の中に巣を作るので、気づかぬうちに巣に近づいてしまい攻撃されるケースが多いです。

また、キイロスズメバチも軒下に巣を作るので、普通に生活しているだけでハチを刺激してしまい攻撃されてしまうことがあります。

まとめ

スズメバチはメディアなどで度々報道されるように、死亡事故の多い危険なハチです。

獰猛で攻撃的な気性のため、巣に近づくだけで攻撃されるため注意が必要です。

スズメバチの活動時期は長く、秋口まで活発に活動することに加え、温暖化の影響で12月でも活動しているケースが報告されているので、1・2月まで油断できません。

害虫を捕獲してくれる益虫の側面を持ち合わせていますが、スズメバチによる死亡事例の多さや、攻撃性の高さから、生活圏内にスズメバチを見かけたら速やかに駆除することをオススメします。

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