キアシナガバチの特徴
危険性 | |
外見的特徴 | 触覚の1/3が黄色い アシナガバチの中でも体長が最大級 |
性質 | アシナガバチの中で最も攻撃性が高い |
分布 | 北海道〜沖縄 |
活動時期 | 5月〜10月ごろ |
キアシナガバチは、ハチ目スズメバチ科アシナガバチ亜科に分類されるアシナガバチの一種で、セグロアシナガバチと並んでアシナガバチの中では最も大きい種類の蜂です。
セグロアシナガバチと体長含め似ていますが
- 触覚の色
- 腹部側の胸部の模様の有無
などで見分けることができます。
アシナガバチの中では最も攻撃性が高く、また毒性も高いので刺されないよう注意が必要です。
日本では北海道から沖縄まで幅広く生息しており、平地から低山地などでよく見かけられます。
市街地よりも自然豊かな環境下で生息していることが多いので、自然の多い地域に住んでいる場合は注意が必要です。
巣は庭木や軒下など非常に身近なところに巣を作るため、気づいたときには巣に近づいてしまって刺されてしまうという事態も起こり得ます。
アシナガバチとはいえ、刺された場合はスズメバチ同様にアナフィラキシーショックによる死亡事例はありますので、アシナガバチだからと油断しないようにしましょう。
キアシナガバチの巣の特徴
開放空間に巣を作る性質をしており、風雨を凌げる庭木や軒下、換気フード内などに巣を作ります。
巣の形はシャワーヘッドのような形をしており、下から覗くと六角形の巣穴を見ることができます。
キアシナガバチは食物繊維や泥を使って巣を作るため、灰色や薄茶色の模様の無い巣を作ります。
キアシナガバチに遭遇したら
キアシナガバチはアシナガバチの中でも最も毒性が高く、刺された場合はアシナガバチの中で最も痛みが激しいため刺されないよう注意が必要です。
キアシナガバチは攻撃性もアシナガバチの中で最も高いため、巣に少し近づくだけで威嚇行動をするため、羽を広げて震わす威嚇行動が見られたら、刺されないためにもゆっくりと後ずさりながら巣から離れるようにしましょう。
巣から離れる際に急に動いたりすると、それが攻撃とみなされてしまう可能性があるので、急に動かないように巣から離れましょう。
キアシナガバチの敵と見なしたら一斉攻撃を仕掛けて来て危険なため、敵認定される前にゆっくりと速やかに巣から離れることが重要です。
キアシナガバチに刺されたら
キアシナガバチは敵認定した相手に一斉攻撃する性質を持っているため、刺されるような事態に発展している場合は、多数のキアシナガバチに攻撃されている状況になりますので、なるべく追撃で刺されることを防ぐため、速やかに巣から離れ、キアシナガバチが攻撃してこないところまで逃げましょう。
キアシナガバチがいなくなり、これ以上の追撃がないと確認できたら、体内に注入された毒を可能な限り体外に排出するために刺された箇所をつまんでなるべく毒を体外に排出します。
蜂の毒は水に溶ける性質を持っているため、可能であれば流水で流しながら毒をしぼり出すとより効果的です。
毒を出す際に口で吸い出すと、口内の傷から毒を吸収してしまう可能性があるので、毒を口で吸い出すことはしないようにしましょう。
毒を可能な限り体外へ排出した後は、お持ちであれば抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を塗った後、保冷剤などで患部を冷やした後、念のため医療機関を受診するといいでしょう。
アシナガバチといえども蜂毒によるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があり、刺された後に全身の倦怠感や呼吸困難、下痢や嘔吐などの刺された箇所以外の症状が現れた場合はアナフィラキシーショックを引き起こしている可能性が高いため、その場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
まとめ
キアシナガバチはアシナガバチの中で最も攻撃性が高く、毒性も高い蜂です。
自然豊かな環境下で主に生息しているため、セグロアシナガバチのように都市部ではあまり見かけませんが、自然環境が豊かな地域にお住まいの場合は注意が必要です。
自身の生活圏内に巣がなければ特に気にする必要はありませんが、攻撃性の高さから生活圏内に巣がある場合は刺されてしまう可能性が高いため、駆除を依頼するなどの対処を行いましょう。